2020年度の小学校の教科書改訂、2021年度の中学校の教科書改訂で「新しい学習指導要領」に沿った学校教育が本格的に始まりました。『“生きる力”学びのその先へ』というスローガンを掲げ、学校で学んだことが子供たちの「生きる力」となって、明日に、そしてその先の人生につながってほしい。これからの社会がどんなに変化して予測困難になっても、自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え判断して行動し、それぞれに思い描く幸せを実現してほしい。そして、明るい未来を共に創っていきたい…という言葉が文科省の配布するリーフレットに載っています。

 

 この学習指導要領のポイントは、①生きて働く知識・技能の習得 ②未知の状況にも対応できる思考力・判断力・表現力の育成 ③学びを人生や社会に生かそうとする力(主体的に学習に取り組む態度) という「資質・能力の3つの柱」です。この「資質・能力の3つの柱」を育むために、新しい教科書では様々な工夫が凝らされています。国数理社の4教科では大きな学習量の変化はありませんが、現行の教科書でも「ゆとり」の時代の教科書に比べれば1.4倍もの学習量があり、「知識・技能」の定着は容易ではありませんでした。新しい教科書では、さらに「思考力・判断力・表現力」が重点化され、全体的にページ数は増加しています。英語では、小学英語で学習する600~700の単語に加え、1600~1800の新出単語を学習し、高校で学習していた文法もおりてきて、質・量ともにボリュームアップしています。

 

 学校教育では主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)の視点から、「何を学ぶか」だけでなく「どのように学ぶか」も重視した授業が行われます。複数の教科の連携を図りながら授業をつくるカリキュラム・マネジメントを確立して教育活動の質を向上させ、学習の効果の最大化を図ることも求められるようになります。その結果、各学期に行われる定期テスト(中間・期末)は難化し、テスト前に知識を詰め込む一夜漬けのような勉強では太刀打ちできなくなるでしょう。そして高校入試では「思考力・判断力・表現力」を重視した出題が今後さらに顕著になっていくと予想されるため、日々の学習の取り組みが今まで以上に大切になります。

 

 以上のことから、中学生では知識と技能を定着させ、その上で思考力・判断力・表現力を育成する必要があります。当塾の指導方法は「少しずつ・着実に」です。中学生に必要な知識と技能を確実に身につけ、一朝一夕には身につかない思考力・判断力・表現力の育成のため、より多くの問題の演習に取り組んでいきます

 また、主体的に学習に取り組む姿勢を育むには、テレビや漫画、スマホゲームなどの誘惑から自分を切り離す環境を作ることが有効だと考えています。当塾では通塾回数を増やしても費用が一定なので、コツコツと努力を続けることができる学習環境が提供できると思います。もし、1週間に1コマ90分間の指導を4コマ受けると、1週間で6時間勉強したことになり、1年を50週とすると300時間にもなります。中学3年間を頑張ったとすると家庭学習を含め1000時間を超える学習時間を確保したことになり、確実に学力は向上するはずです。日々の努力を積み重ね、希望する高校への入学を自らの力で勝ち取ってほしいと考えています。

 尚、当塾の小学生のコースは中学受験を目標にしていません。上記のように難化する高校受験に対応するため、中学生になったときに困らない学力と、全ての教科の基礎となる読解力の育成に重点を置いた指導を行います